OSPF area rangeコマンドによるルートのサマライズとフィルタリグ |
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Dynamips/Dynagenを使用してCisco OSPF area rangeコマンドを確認します。ルータR1、R2、R3を作成し、R1-R2-R3のように接続します。R3において、ループバックインターフェースを5つ作成し、全てのループバックインタフェースにOSPF Network Type point-to-pointを指定し24ビットマスクでR2にアドバタイズします。エリア境界ルータ(ABR)のR2において、area rangeコマンドを設定し、R2及びR1のルーティングテーブルを確認します。
OSPFでルートをサマライズする際は、ABR(エリア境界ルータ)かASBRで実施します。
ABRでサマライズする際に使用するコマンドがarea rangeコマンドです。
また、area range not-advertise コマンドによりルートのフィルタリングも
可能です。
今回はR3でアドバタイズされたルートに対して、R2においてルートのサマライズと
フィルタリングを設定します。
なお、area range コマンドで対象となるOSPF LSAタイプはType-3です(Type-5は対象となりません)。
router ospf 1 area 1 range 10.0.0.0 255.0.0.0 ---> area 1のルートを10.0.0.0/8にサマライズ area 1 range 200.0.0.0 255.255.255.0 not-advertise ---> area 1の200.0.0.0/24をアドバタイズしない
R2#sh ip route ospf O 10.0.0.0/8 is a summary, Null0 ---> R2のルーティングテーブルに存在しない例えば10.0.3.0/24のような宛先のパケットを破棄。サマライズするとNull0ルートが追加される。 O 10.0.0.0/24 [110/11] via 100.2.3.3, Ethernet1/1 O 10.0.1.0/24 [110/11] via 100.2.3.3, Ethernet1/1 O 10.0.2.0/24 [110/11] via 100.2.3.3, Ethernet1/1 O 200.0.0.0/24 [110/11] via 100.2.3.3, Ethernet1/1 O 200.0.1.0/24 [110/11] via 100.2.3.3, Ethernet1/1 R2#
R1#sh ip route ospf ---> 200.0.0.0/24がアドバタイズされていない O IA 10.0.0.0/8 [110/21] via 100.1.2.2, Ethernet1/0 ---> R2でサマライズされたルート O IA 100.2.3.0/24 [110/20] via 100.1.2.2, Ethernet1/0 O IA 200.0.1.0/24 [110/21] via 100.1.2.2, Ethernet1/0
1. Dynagen .net file 2. R1 3. R2 4. R3
R2 : sh ip route ospf R1 : sh ip route ospf sh ip ospf database 1. show command
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