Dynamips Hypervisorの構成・設定 |
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Dynamipsには、Hypervisor mode(ハイパーバイザーモード)と言うモードがあり、デフォルトポート番号7200で仮想ルータの構成情報を受付け、その構成情報をもとにHypervisor上で仮想ルータを起動することが可能です。
Dynagenを使用している場合は、Dynagenコンフィグファイル(.netファイル)の内容をDynagenが解釈し、その解釈された情報をDynamipsのコマンドに変換してDynamips Hypervisorに対して送信し、指定された構成通りにDynamips上で仮想ルータが起動する仕組みになっています。
Dynagenを使用しない起動方法もあり、Dynamipsにルータの構成情報などをパラメタで指定してコマンドラインから起動する方法があります。Dynagenを使用する場合(Hypervisorを使用する場合)の方が馴染みがあるかと思いますが、Dynamipsに起動時パラメタを指定して同様の構成を作り上げることも可能なようです。ただし、複数の仮想ルータを定義しその仮想ルータ間で通信させる場合、UDPポートを使用して複数の仮想ルータ同士を繋ぎ合わせる必要があり、これを手動で指定するのはかなり厄介かと思います。Dynagenを使用した場合、この仮想ルータ同士の繋ぎ合わせなどをDynagenコンフィグファイルの指定に従い自動的に行ってくれるようです。
Linux(64bit)上でDynamips(64bit)を使用する場合、1つのDynamips Hypervisor上で数多くの仮想ルータを起動できますが、Windows上でDynamipsを使用する場合は、1つのDynamips Hypervisor上で起動可能な仮想ルータ数に限りがあるので、Windows上で多くの仮想ルータを起動したい場合、1台のマシン上に複数のDynamips Hypervisorを起動して、仮想ルータを各々のDynamips Hypervisorに分散して起動することにより、より多くの仮想ルータを起動することが可能です。ここではその実現方法を記載します。
なお、この方法はWindowsマシンだけではなく、複数のLinuxマシンでDynamips Hypervisorを動作させる場合にも適用できます。また、Windowsマシンのスペックが良いのであれば、その上でLinux(64bit)のVMを動かし、そのLinux上でDynamipsを動作させた方がかなり効率が良いかと思います。
Dynagen初期インストール状態でPort:7200用のHypervisor起動用バッチファイルがあります。Port:7201用の Hypervisor起動用バッチを作成するためにPort:7200用のバッチファイルをコピーします。コピーしたdynamips-start.cmdを開き、ポート番号の部分を変更します。
< Hypervisor起動用バッチの編集 >@echo off rem Launch a local copy of dynamips set dynamips=%CD%\dynamips.exe cd %TEMP% start /belownormal "Dynamips" cmd /c ""%dynamips%" -H 7200 & pause" ---> "7200" -> "7201"Port:7200用とPort:7201用のHypervisor起動用バッチファイルが作成できましたので、双方とも起動することにより2つのHypervisorが使用可能となります。なお、同様の手順で3つ、4つと作成可能です。また、
start /belownormal "Dynamips" cmd /c ""%dynamips%" -H 7200 & pause"の中のポート番号だけを変更した行を複数行に列挙することにより、1つのバッチファイルだけで複数のHypervisorを起動することも可能です。
同一マシン内に複数のHypervisorを起動する場合のDynagenコンフィグファイルの設定方法について記載します。
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1台のマシンではリソースが不足してしまう場合に、複数のマシンに複数のDynamips Hypervisorを起動する場合のDynagenコンフィグファイルの設定方法について記載します。
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上記の複数マシン、複数Hypervisorを使用すれば、それなりの環境(ルータ数)が確保可能かと思います。
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