MP-BGPを使用したMPLS VPNの構成・設定

[VRF and MPLS Configuration Settings TOP]

Dynamips/Dynagenを使用して、MPLSにより接続されたPEルータ間でMP-BGPを使用してMPLS-VPNを構成します。各PEルータに複数のVRFを作成し、各VRFを各々のカスタマーに括り付けます。そして、MP-BGPにより各々のカスタマー内においてルーティング情報を交換します。

Topology

Configuration Settings Overview

RDとRT
RDとは
RDとは、PEルータ内においてカスタマーを区別するためのものであるため、同一のPEルータ内で重複してはいけないが、同一カスタマーを収容している他のPEルータのRD値と一致させる必要もない。また、他のPEルータで使用しているRD値と同一の値を設定しても良い(あくまでも同一のPEルータ内で重複していなければ良い)。
PEルータに収容されているカスタマーにおいて、どのルート情報を取り込むかについては後述のRTで制御する。

RTとは
RTとはVPNv4ピアから受信したルート情報のうち、どのルート情報を取り込むかを指定するため、VPNv4ピアから受信したルート情報のうち、取り込みたいルート情報に設定されているRT値と一致させる必要がある(同一カスタマーを収容する他のPEルータから発信された取り込みたいルート情報のRT値と一致させる必要がある)。

カスタマー内サイトと各VRFとの対応

Customer	VRF
CustomerA	VRF1(PE1,PE2), VRF4(PE1,PE2)
CustomerB	VRF2(PE1,PE2), VRF5(PE1,PE2)
CustomerC	VRF3(PE1,PE2), VRF6(PE1,PE2)

RouterPE1とPE2の設定
- VRF1～VRF6の作成
- 各サイト(各VRF)にRD及びRT(route-target)を設定
- 各サイト(各VRF)にOSPF, EIGRP, RIPv2を設定
BGP設定
- address-family ipv4の設定
  ipv4により各VRFのルート情報をredistributeコマンドにより収集する。
- address-family vpnv4の設定
  vpnv4によりPEルータ間でルート情報を交換する。
- 同一カスタマー内他サイトのルート情報をPEルータに注入する際は、RT(route-target)の指定により制御

Dynagen Config File / Router Config

(1)  Dynagen .net file

(2)  PE1

(3)  PE2

(4)  CustA1

(5)  CustA2

(6)  CustA3

(7)  CustA4

(8)  CustB1

(9)  CustB2

(10) CustB3

(11) CustB4

(12) CustC1

(13) CustC2

(14) CustC3

(15) CustC4

show command

PE1 :
  sh bgp vpnv4 unicast vrf VRF1 192.168.0.0
  sh bgp vpnv4 unicast vrf VRF1 192.168.100.0
  sh bgp vpnv4 unicast all summary
  sh bgp vpnv4 unicast all
  sh ip route vrf VRF1
  sh ip route vrf VRF2
  sh ip route vrf VRF3
CustA1 :
  sh ip route
CustB1 :
  sh ip route
CustC1 :
  sh ip route

(1) PE1

(2) CustA1

(3) CustB1

(4) CustC1

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