VRFによるルーティングテーブルの分離

Dynamips/Dynagenを使用して、VRF(Virtual Routing and Forwarding)を設定します。R1内に2つのVRFを作成し、VRF1に属すホストCUST1とホストHOST1、VRF2に属すホストCUST2とホストHOST2、グローバルインスタンスに属すホストHOSTAとホストHOST3との間でそれぞれ疎通可能なように設定します。

Topology
Configuration Settings Overview
1. VRFとは
  VRFとはVirtual Routing and Forwardingの略で、1台の物理ルータ内に複数の論理的なルーティングテーブルを持つことができ、その論理的なルーティングテーブルに従いそれぞれが独立してパケットを転送することができる機能。
  ルータとはルーティングテーブルに従いをパケットを転送するためのものであるため、複数のルーティングテーブルを持つことができるということは、1台の物理ルータ内に複数のルータが稼働していると考えることができる。
2. VRFの設定方法
  - VRFの定義
```
vrf definition VRF1

 address-family ipv4
 exit-address-family

 address-family ipv6
 exit-address-family
```
    または、上記と同様の設定は以下でも可能。
```
ip vrf VRF1
```
  - インターフェース設定
    VRFによりルーティングさせるためには、以下の設定によりインタフェースをVRFにくくり付ける必要がある。
```
interface FastEthernet0/0
 vrf forwarding VRF1
```
    または、上記と同様の設定は以下でも可能。
```
interface FastEthernet0/0
 ip vrf forwarding VRF1
```
3. 今回のラボ設定
  - R1内に仮想ルータVRF1, VRF2を作成
  - R1とSW1をTrunk(IEEE 802.1Q)接続
  - SW1に以下のVLANを作成
    VLAN10, VLAN20, VLAN30
  - SW1 インタフェース設定
    FastEthernet0/1 : vlan 10
    FastEthernet0/2 : vlan 20
    FastEthernet0/3 : vlan 30
    FastEthernet0/15 : trunk
  - HOSTx, CUSTx
    ルータをホスト代わりに使用するため、以下の設定を実施
```
no ip routing
ip default-gateway 192.168.xxx.1
```

Dynagen Config File / Router Config

(1) Dynagen .net file

(2) R1

(3) SW1

(4) HOSTA

(5) CUST1

(6) CUST2

(7) HOST1

(8) HOST2

(9) HOST3

R1 Routing Table

sh ip route vrf VRF1
sh ip route vrf VRF2
sh ip route

(1) R1 show command

Dynalconf HOME